その他の化粧品・香粧品について!!

{参考文献}理容・美容学習事典(1968年度版)

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1.ヘア・オイル 2.ヘア・クリーム 3.ヘア・コンディショニング・
  トリートメント
4.ヘア・ダイ 5.ヘア・トニック 6.ヘア・ドレッシング・
  クリーム
7.ヘア・ブリーチ 8.ヘア・ラッカー 9.ヘア・リコンディショニング
10.ヘア・リムバー 11.ヘア・ローション 12.ベイ油
13.ベジタブル・シャンプー 14.ペースト・シャンプー 15.へちま水
16.ヘット 17.紅花(べにばな) 18.ベー・ラム
19.ヘリオトロピン 20.ヘリオトロープ 21.ベルガモット油
22.ベルツ水 23.扁桃油(へんとうゆ) 24.ヘンナ
 

1・ヘア・オイル ( Hair oil )
   頭髪に光沢を与えて整髪し、頭皮に油性を与える頭髪用の
   油のこと。普通、植物油と鉱物油が用いられ、外国では
   植物油性のものは油臭があり発酵したりするのであまり
   好まれず、おもに流動パラフィンが使用される。わが国
   では鉱物油は髪の毛を赤くするのできらわれているが、
   精製された鉱物油であればそれほど心配することはない。
   ただし、鉱物性のものは洗髪のとき落ちにくい欠点がある。
  ★処方例
  @ツバキ油 98〜99%、香料 1〜2%、酸化防止剤は適宜
  Aオリーブ油 19%、流動パラフィン 80%、香料 1%、
   色素は適宜
 

2・ヘア・クリーム ( Hair cream )
   頭毛につやを与え、整髪効果を高めるために乳液状に
   造られた整髪料である。使用した後の触感はつやだし
   油にまさっている。ただ、整髪料としては粘性が足りない
   ので、硬毛、くせ毛の整髪には難点がある。オリーブ油、
   ツバキ油、スクワラン、流動パラフィンなど流動性油脂が
   主成分で、これに30〜70%の水分が配合され、W/O型
   またはO/W型に乳化して製造される。頭毛のつやを良くし、
   べとつかない。
  ★処方例
   ミツロウ 1%、流動パラフィン 50%、ステアリン酸 3%、
   精製水 42%、香料・酸化防止剤は適宜
 

3・ヘア・コンディショニング・トリートメント ( Hair conditioning treatment )
   弱ったり、傷ついた頭毛に栄養を与えたりパーマネント・
   ウェービングの際頭毛がソリューションによって傷つか
   ないように処理することであり、ヘア・クリームやヘア・
   コンディショナーなどを、頭皮に十分すりこみ、蒸しタオ
   ルでよく浸透させる方法である。
    

4・ヘア・ダイ ( Hair dye )
   染毛すなわち頭髪を染める技術のこと。大別して次の2つの
   方法がある。@毛髪に染毛剤をしみ込ませる方法。A毛髪の
   表面にだけ塗って行う方法。
 

5・ヘア・トニック ( Hair tonic )
   毛髪の強壮剤として造られたもの。はげの研究が進むにつれて、
   同時に薬剤にも効果あるものが現れてきた。使用法は洗髪の
   後、または朝晩、脱脂綿に含ませたトニックで地膚を摩擦して
   頭地の皮膚の清潔な殺菌作用を行うのである。ヘア・トニック
   にはヒマシ油ツバキ油オリーブ油ヤシ油などを含んだ
   油性のものと、無油性のものがある。一般に乾燥性の頭皮には
   油性の製品が適し、脂性の頭皮には無油性ものが適している。
   市販されているヘア・トニックはほとんどが無油性のもので、
   アルコールと水を基材とし栄養剤(ホルモン類・ビタミン類)、
   殺菌剤(かゆみ止め・ふけ止めをかねてサルチル酸など)、
   消炎剤、清涼剤、防臭剤、その他香料・色素などを加えて造ら
   れている。ヘア・トニックの作用は、適度の刺激によって、心身を
   爽快にする。頭部を清潔にする。かゆみを止める。ふけの発生を
   防ぐ。毛根を強壮にして、頭皮の血管の循環を良好にする。
  ★処方例【無油性タイプ】
   アルコール 59%、精製水 34.7%、グリセリン 5%、
   サリチル酸 0.5%、 カチオン活性剤 1%、
   色素・香料を適量
 

6・ヘア・ドレッシング・クリーム ( Hair dressing cream )
   これは毛髪に光沢を与え、整髪効果を高める最も新しいクリーム状
   エマルジョンの整髪料である。適度の油性を持ち、コーム(櫛:くし)
   の通りがよく、落ち着いた感じを与える。O/WタイプとW/O
   タイプの2通りがあるが、後者のほうが前者にくらべて付着力が
   すぐれ、光沢もよく出る。しかし配合上からエマルジョンの中で
   最も困難な仕事のひとつである。またW/Oタイプのものは、帽子
   や寝具を汚しやすい欠点がある。O/Wタイプの方が製造も容易
   で、水で延ばしてマッサージ・ローションとして使うことが出来
   る便利がある。原料は化粧用クリームと同じで、主要な乳化の
   形式として蜜蝋硼砂(みつろうほうしゃ)石けんを使用する。
     

7・ヘア・ブリーチ ( Hair bleach )
   頭毛の濃い色を必要な色合いに脱色することをいう。
   毛の色の違いは、毛皮質の中に含まれるメラニン色素
   の多少によるものでヘア・ブリーチは酸化剤の作用で
   メラニンを分解させて毛の色素を薄くするものである。
   酸化剤には過酸化水素、過酸化尿素の2種類が用い
   られている。ブリーチ剤の状態によって液状ブリーチと、
   のり状ブリーチがあり、前者は毛をさらす作用が速く
   また脱色の度合いが判りやすく、シャンプーも1回で
   すむが、さらしすぎる場合がある。のり状ブリーチは
   ダブって塗布する恐れがなく、技術中に過酸化水素水
   が乾燥しなくてよいが、頭毛のさらされ具合は判りに
   くくシャンプーが2度必要である。自分で調合する場合
   6%過酸化水素水 90ccと28%アンモニウムを
   3〜4ccを加え、粘着剤として粉末石けんを適量混ぜ
   のり状に練って使用する。ヘア・ブリーチの方法上の
   分類として、普通にいうヘア・ブリーチと、過酸化水素
   シャンプーをあげることができる。過酸化水素シャンプー
   はシャンプー技術の特殊な用法として行うものである。
   ブリーチ剤を塗布するときは体温によって早く脱色され
   るので毛根部付近は後で塗るように注意する。
 

8・ヘア・ラッカー ( Hair lacquer )
   セットを長持ちさせるのに用いるラッカー。セット液に
   比べて手数もかからず、持続時間も長い。ヘアラッカー
   は必ずスプレー容器かまたはエアゾール圧力容器に
   入れて噴霧状にして毛髪にふりかける。有効成分は
   安息ゴム、サンダラック、漂白セラック、松脂(まつや
   に)、または合成樹脂(メタアクリル酸メチル)が普通、
   アルコールの溶液として使われている。この樹脂質
   がなくなるまでセット効果は長持ちするので、将来、
   セット液にとってかわりそうである。
  ★処方例
   シェラック(脱ロウされたもの) 1.5%、
   ジエチル・フタレート 0.1%、
   ラノリン誘導体 0.1%、
   プロピレングリコール 0.2%、
   エチルアルコール 98.1%、
   香料は適量
 

9・ヘア・リコンディショニング ( Hair reconditioning )
   頭毛の状態を整えること。頭毛は不良薬品を使ったり、日光、
   海水に長くさらされたりしたとき、髪に異常をきたす。これを
   元の状態に戻すために行うのが、ヘア・リコンディショニング
   である。また損傷毛ではなくても、ヘア・ダイやブリーチをし
   た毛は傷んでいるので、パーマネントウェーブをかける前、
   この処置をしておくことが頭毛の健康によい。ふつう良質の
   植物性オイル(鉱物性のものは用いない)、または市販の
   リコンディショニング・クリームを用いて、ホット・オイル
   スキャルプ・トリートメントを行って、ヘア・リコンディショ
   ニング、の効果をあげる。なお、リコンディショニングとは、
   元の状態にする。状態をよく整えるの意味である。
 

10・ヘア・リムバー ( Hair remover )
   脱毛剤の一種で、商品名。ペースト状でチューブに入っている。
 

11・ヘア・ローション ( Hair lotion )
   広い意味では頭髪に使用される液体の総称で、頭皮から
   分泌する皮脂やポマードの油などが、光熱、頭の地熱、
   ちり、ほこり、細菌の蓄積などのため酸化されて生じる
   悪臭を防いだり、和らげたり、またふけやかゆみを止め
   毛根に適当な刺激を与えて脱毛を防ぐために用いる
   水溶液。
  ★処方例
   アルコール 75〜85%、
   グリセリン類 2〜3%、
   レゾルシン 2%、
   ハッカ脳 0.2〜0.5%、
   安息香酸またはそのソーダ塩 0.2〜0.3%、
   調合香料 1〜1.5%
   蒸留水 100%
   着色料 適宜
 

12・ベイ油
   南国に産するベイの木(月桂樹)の葉から採った植物性
   天然香料で、西インドが主産地。丁字油に似たかおりを
   持っている。主成分はオイゲノール、メチルオイゲノール
   など。ベーラムなどの香粧品の香料として使われる。
 

13・ベジタブル・シャンプー ( Vegetable shampoo )
   カラーシャンプーの一種で、植物性染剤を用いて行う着色
   のこと。ベジタブルは野菜のこと。
  ●シャンプー
 

14・ペースト・シャンプー ( Paste shampoo )
   ゼリーシャンプーともいう。液体シャンプーとまったく製造は
   同じで、純分の含有量が50〜60%である。
  ●シャンプー
 

15・へちま水
   ヘチマ水は皮膚に栄養を与え、これをなめらかにする効果
   を持つ化粧水である。すでに江戸時代の後期に書かれた
   「本草綱目啓蒙」に俗に美人水ともいう等の記事が載って
   いる。微量に含まれたタンパク質や糖分、ペクチンのような
   炭水化物が有効であると考えられている。夏季にヘチマの
   ツルが十分伸びたとき根元から0.6〜1mくらいのところ
   から切って、根の付いている方の切口をびんに差し込んで
   おけば、一晩の内に相当量のヘチマ水が採取できる。これを
   そのまま化粧水として使用することもできるが、しばらく
   貯蔵したのち上澄みの部分だけを他の容器に移し、防腐剤を
   1%ほど加えておくと長く保存しても変質しないものになる。
   アルコールは沈殿の原因となるので加えないほうがよく、
   グリセリンを加えた場合も2〜3%にとどめておくべきで
   ある。日やけ後の手当には特に有効である。
 

16・ヘット ( Fett )
   牛脂ともいう。牛の脂肪組織を溶かして取った脂肪。
   これをさらに圧搾すると油を分離する。この油は
   オーレオ・マーガリンといいマーガリン製造に用いる。
   残る固形成分はそのまま、マーガリンとして食用とし
   また石けんの製造に用いる。
 

17・紅花(べにばな)
   古く日本に渡来し、万葉時代には、紅(くれない)、呉藍
   (くれのあい)とも。また末摘花(すえつむはな)とも言
   われた。先端の花から摘み取って紅染の原料としたからで
   ある。のちにはこの花から紅をとって、ほお紅や口紅を
   作った。紅をとるには、朝早く摘みとった紅花をよく水で
   洗い、さらに室(むろ)などで発酵させる。発酵で出る
   赤い色素はカルミタンといわれる。水洗いのとき黄色素の
   サフラワー・イエローは水に溶けて流れ去る。咲かせた
   ままでも紅花が黄色からやがて赤く変化するのは、この
   色素が花でつくられるからである。カルタミンは紅花の
   学名、「カルタムス」からきている。発酵が終わった花は
   臼(うす)でついて小さい丸いモチのような形にして
   乾かす。これを花餅(はなもち)という。この花餅に
   灰汁のようなアルカリ性の液を加えてもんだのち、布で
   こして紅成分をしぼり出し、さらに酢を加えて赤い色素を
   沈殿させると紅がとれる。「金一匁紅一匁」といわれた程
   高価な化粧品だったが、華美な風俗が流行した江戸時代
   には需要が急増した。いまに残る「紅屋」の屋号は当時
   全国で紅を取り扱った商人たちのものである。
   最上川流域(山形県)でつくられた紅花の花餅は、坂田
   港から京や江戸へ送られた。明治以降は合成染料や顔料
   に押されて、一時は紅花栽培もほとんど途絶えた。それが
   最近、また無害な食品着色料や動脈硬化予防薬として
   製薬会社が目をつけ、さらに化粧品会社も口紅などの
   原料として再認識しはじめている。
 

18・ベー・ラム ( Bay rum )
   南方特産のべー葉(月桂樹の葉)をラム酒に浸して得た
   芳香液を、一種の皮膚消毒殺菌用に常備薬として備えた
   のがはじまりで、高温多湿の暑い地方では、比較的容易
   に、化膿しやすいのでその必要上できたものである。
   しかし、芳香性が強いため、後に頭髪香水に用いられる
   ようになった。市販のものは大部分ラム酒でなく、人工
   的に造られている。
  ★処方例
   ベー油 0.5%、アルコール 65%、水 34%、
   ピメント油 0.2%、 桂皮油 0.1%、
   酢酸エーテル 0.2%、
  ◎「アルコールに水以外の全物質を溶かし、最後に水を加え
    て、数日放置する。液が濁ったときはタルクを加えて
    振盪(しんとう:ふるいゆすぶること)した後、ろ過
    すると透明な液ができる。」
 

19・ヘリオトロピン ( Heliotropine )
   ピペロナールともいわれる。サッサフラス油の成分サフロール
   を酸化させて造る人造香料。純粋のものは無色の結晶体で、
   容易に酸化して黄色に変わり香気を失う。水・アルコールに
   よく溶ける。ヘリオトロープのような芳香を持つ物質。
   調合香料の変調剤・調和剤などに用いる。
 

20・ヘリオトロープ ( Heliotrope )
   芳香の強い、すみれ色の花が咲く。南ペルー原産のムラサキ科
   の小低木。日本には明治の中頃入り、ルリソウに似た花が咲く
   ためキダチルリソウ、また花から香水を採るためコウスイソウ、
   コウスイボクなどの別名がある。茎は高さ1mに達し、葉は短い
   柄があって互生し、卵型ないし卵状皮針形で先がとがり、長さ
   5〜9cm、表面は脈が著しくてしわになり、裏面に毛があり
   白っぽい。花は枝先に集散花序に集まり、花冠は5裂し、径4
   〜7mm、下部は筒になり、すみれ色または紫色で、のちに
   白色に変わり、4個の小堅果が熟する。花の芳香の成分は
   精油であるが、詳しいことはわかっていない。
 

21・ベルガモット油
   南イタリア産のミカンの一種ベルガモットの新鮮な果皮を
   圧搾して得られる。淡い緑色をした香油。主成分は酢酸
   リナロール約35〜45%、リモネンジペンテンなどを含む。
   ほとんどすべての香料と調和するので、香粧料として広
   く用いられる。オーデ・コロンには欠くことの出きない原料。
 

22・ベルツ水
   ドイツ人ベルツの処方による化粧水で、アルカリ性の化粧水に
   属する。現在のものはさらに改良されて荒れ止めに使われて
   いるがアルカリ性が強すぎて(PH12以上)角質層を和らげる
   だけでなく、ちょうど洗たく石けんを使ったあとの手がつるつる
   して滑らかな皮膚になったような錯覚を起こすように、角質表面
   を溶かして皮膚をむき出しにした状態となり、外部の刺激を受け
   て赤くはれたり、細菌に侵され化膿しやすくなったりする。
   したがって、これを使ったあとは必ず油性クリームを塗ることが
   大切。
  ★処方例
   水酸化カリウム 0.05%、
   グリセリン類 25%、
   エチル・アルコール 25%、
   蒸留水 50%
   香料は微量
 

23・扁桃油(へんとうゆ)
   アーモンド油(ゆ)ともいう。
   扁桃の種子の中に40〜50%含まれ、これから採取される。
   扁桃には苦扁桃と甘扁桃があるが、いずれからでも同じ油
   が得られる。化粧品・薬用・香油・減摩油に用いる。
 

24・ヘンナ ( Henna )
   ミソハギ科の潅木(かんぼく)。ペルシャ・エジプト・インドの
   原産で高さ6mに達し、枝にトゲがある。葉は長円形で、
   一年中、芳香のある白または淡紅・淡緑の4弁の花を付け
   る。古くから黄色染料・顔料として使われたことは有名である。


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