その他の化粧品・香粧品について!!
{参考文献}理容・美容学習事典(1968年度版)
1・防疫用石炭酸
消毒用石炭酸ともいう。純粋でなく多少不純物を含んでいる
石炭酸である。消毒用としてよく使われる。無色〜赤味を
帯びた結晶または結晶性の固まりで特有の臭気がある。
水を10%加えると液状になる。アルコール・グリセリン・
エーテルなどは溶けやすい。
2・芳香油
●=>精油
3・硼酸(ほうさん) [ H3BO3 ]
普通、オルト酢酸のことをさす。三酸化硼素が水化して
生ずる酸をいう。無色・無臭で真珠のような光沢を持って
いるうろこ状の結晶で、温水に溶け、弱い酸性を呈する。
うがい・化粧水・防腐・消毒・軟膏製剤として用いる。
4・硼砂(ほうしゃ) [ Na2B4O7・ 10H2O ]
四硼酸ナトリウムの10水化物である。硼素の化合物。白色の
堅い単斜晶系結晶。成分は硼酸ナトリウムで、天然には固体と
して産し、人工的には硼酸に炭酸ソーダを加え中和して製する。
金属のロウ付けにも用いる。なお防腐剤・エナメル・特殊ガラス
の原料・洗濯にも用いる。
5・防臭剤
悪臭を消す作用のある薬剤。木炭・石炭など臭気を吸収する
ものと過マンガン酸カリ・過酸化水素・石炭酸・チモールなど
悪臭物を分解するものとの2種類がある。
6・防腐剤
食品などの有機化合物は、自然界に存在する細菌類によって
分解されやすい。その場合腐敗菌による分解作用を腐敗とい
い、食品の鮮度を落とすだけでなく、ときとして食品を変質して、
有害な毒素を発生することがあるので、このような細菌の発育
を防止しさらにこれを殺したり、その力を弱めたりする必要が
ある。そこで食品などの有機化合物の腐敗を防ぐための薬剤を
防腐剤という。一般には塩やサルチル酸、フォルマリン、安息
香酸、なども防腐剤として使用される。しかし食品類に加える
防腐剤は中毒を起こす危険があるので、勝手な薬品を加える
ことは出来ず食品衛生法で規定されたものを用いることに
なっている。
7・棒紅
口紅の中で最も多く使われている形なので、ルージュ
とほとんど同意語に用いられている。これは油蝋(ゆ
ろう)の基材に色素、レーキを配合したもので、次の
条件が要求される。
@有害であってはならない。
A味がまずくてはいけない。
B唇を魅力的に染め付着力(つき)が大でなければな
らない。
C貯蔵中や携帯中に柔らかくならず、堅さを保ち、使用
時には唇の上ですみやかに溶けて伸びがよいこと。
D貯蔵中に汗をかいたり、折れたり、もろくなっては
いけない。また粉を吹いてもいけない。
★処方例
○吸収基材 28%、○セレシン(64度C) 25%、
○流動パラフィン 15%、○カルナウパ蝋(ろう) 5%、
○蜜蝋 15%、○ブロモ酸 2%、 ○レーキ 10%
8・ほお紅
ほお紅と色おしろいとは、色調の濃淡の差があるだけで
本質的には区別はない。固形ほお紅・練りほお紅の2つ
の型がある。前者にはケーキ状とスティック状などがあ
る。ほお紅は粉末基材と色素(顔料とレーキ)と香料に
結合剤を配合の上型に入れ、圧縮して製する。粉末基材
はおしろいと違って濃い色素が入るのと、おしろいに合わ
せて使用するのとで、被服力(のり)はそれほど重視され
ない。
★固形ほお紅処方例
○粉末基材 45%、○色素ベース〔1:10〕 50%、
○結合剤 3%、○植物油 2%、
練りほお紅は油蝋(ゆろう)混合物を基材としたペースト状
ほお紅と含水性のクリームを基材としたクリーム状ほお紅が
ある。
★練りほお紅処方例
@ペーストほお紅
○油蝋基材 92%、○レーキ 8%、○香料は適宜。
Aバニシング・クリームほお紅
○グリセリル・モノステアレート 12%、
○鯨蝋(げいろう) 3%、○ソルビトール〔シロップ〕 3%
○流動パラフィン 5%、○水 69%、 ○レーキ 3%
○香料及び防腐剤は適宜。
Bコールド・クリームほお紅
○流動パラフィン 35%、○ワセリン 20%、○白蝋 10%、
○ステアリン酸 1.5%、○トリエタノールアミン 0.6%、
○硼砂(ほうしゃ) 1%、○グリセリン 1%、○水 22.9%
○レーキ 8%、○香料は適宜
9・保護クリーム
科学薬品を扱う工場などの作業において皮膚が荒れるのを防ぐ
目的で造られたクリームである。これを塗ると皮膚にクリーム
の薄い膜ができるので刺激が避けられる。作業で扱う薬品の
種類によって、いろいろと成分の違うクリームが使われる。
10・ホット・オイル・シャンプー ( Hot oil shampoo )
ホット・オイル・スキャルプ・トリートメントを施してから
純良なシャンプー剤を用いてプレーン・シャンプーを
行う手法で、一般にオイル・シャンプーとか温油性
洗髪法とかいわれているものである。
●=>オイル・シャンプー
11・ホット・オイル・スキャルプ・トリートメント ( Hot oil scalp treatment )
暖めた油による頭部処置技術のこと。すなわち、頭部の
皮膚および毛髪が乾燥しすぎているようなとき、頭部に
暖めた純良な油(オリーブ油など)をじゅうぶんに擦り
込んでヘッド・マッサージを施したり、スチーム・タオルを
使用したりする手法とか技術のことである。
12・ポマード ( Pomade )
頭部が不潔になり、脱毛の原因となるのを防ぐため、また
洗髪後の毛に人工的に皮脂分を補うために用いる整髪料
のひとつ。わが国ではポマードとブリリアンチンとの区別は
ない。ポマードという言葉はラテン語のポマ(Poma)、すなわ
ちリンゴを意味する。歴史的に見て化粧品の最古のタイプ
がポマードであるといわれている。これは香水や樹脂の
かたまりやその他の物質を、リンゴの中に混ぜた上ある
期間、牛や馬の脂肪の中につけておいて、最後に中身を
取り出して脂肪分を分離した。ポマードを造るために、
リンゴを必要としなくなるまでは、多くの年月がかかった。
大別してポマードは植物性と鉱物性の2種がある。ともに
整髪のために用いるが、植物性は養毛の働きも兼ねて
おり、その製品の貯蔵性を増すために、油脂の酸化防止
剤が、また油脂の変質、油臭の発生などを抑えるために、
ハイドロキノン・没食子酸(ぼっしょくしさん)エチルなど
が0.01%くらい添加されている。
★処方例
@植物性ポマード
○ヒマシ油 87%、○木蝋 13%、
○香料と色素は適宜
A鉱物性ポマード
○白色ワセリン 98%、○香料 2%、
○色素は適宜
鉱物性のものは香料も少なくてすみ、油臭がないので、香調も
自由に種々の花香をつけることができるが、洗髪の際に落ちが
悪い点で好まれない。白色ワセリンに香料と色素を加えただけ
の製品もある。
13・ポマード用着色料
ポマードに色をつける色素のこと。これには黄色・緑色・赤色・
褐色(かっしょく)などがある。黄色には黄色ワセリン、ショーガ
チンキ、キナチンキ。緑色にはクロロフィル〔葉緑素〕。赤色に
はカルミン、アルカニン、サフランチンキ。褐色には、ココア粉、
セピアなどが使用される。
14・ポリエチレン・グリコール ( Polyethylene glycol )
カーボワックスの化学名で油状の液体または固体。皮膚を刺激せず、
グリセリン同様の吸湿性があり水や多くの有機酸に溶けて安定で、
日光や熱などで変化を起こさない。洗浄剤・乳化剤・分散剤・浸透剤
などの働きがあるので、いろいろのローション、ヘア・ドレッシング・
クリーム、軟膏、クリーム、口紅などに用いる。
15・ポリッシ・リムバー ( Polish remover )
エナメル除去剤ともいう。マニキュアに際して爪を美しく見せる
ために塗ってあるエナメル類などを取り去るのに用いられる
薬液類のこと。普通はアセトン、酢酸エチルなどがよく用いら
れるが、これらの溶剤だけではラッカーだけでなく爪の蝋(ろう)
や脂肪質までも除去して、連用すると爪をもろくするおそれが
あるので、油脂その他を配合するようにくふうされている。
油脂としてはヒマシ油が多く用いられるがアーモンド油、綿実
油、オリーブ油などの植物油、良質の鉱物油のほか、鯨蝋、
セタノール、ステアリル・アルコールなどが使用される。
処方にはいろいろな薬品の配合があるが、いずれも指一本の
エナメルを除去するのに15〜20秒を要するといわれている。
●=>・エナメル除光液
16・ホルモンクリーム ( Hormone cream )
エストロゲン(女性ホルモン)は皮膚から容易に吸収されるので、
この働きを応用して造ったのがホルモン・クリームである。血液の
循環を調整するので小じわを予防し、皮脂線抑制作用によって毛の
発育を促す。また更年期のホルモン欠乏を補うためにも用いられる。
★処方例
○セタノール 4%、○鯨蝋 5%、○ステアリン酸 1%、
○脱水ラノリン 3%、○晒蜜蝋(さらしみつろう) 3%、
○コレステリン高級脂肪酸エステル 0.2%、○レシチン 0.01%、
○スクワラン 3%、○皮膚柔軟湿潤剤 5%、○カーボワックス 1%、
○パラ・オキシ安息香酸ブチル・エステル 0.2%、
○エストラジオール類クリーム 1g中1,000iu 、
○ W/O型乳化剤 2〜3%、○ O/W型乳化剤 1〜2%、
○硼砂(ほうしゃ) 0.5%〜0.8%、○調合香料 0.5〜0.8%
○蒸留水 100%