
その他の化粧品・香粧品について!!
{参考文献}理容・美容学習事典(1968年度版)
1・ファンデーション・クリーム ( Foundation cream )
化粧下のことをファンデーションといい、その意味から化粧下地
のクリームのこと。おしろいの付きをよくすることを目的とした
もので、本質的にはバニシング・クリームとの区別はできにくい
が、バニシング・クリームよりも化粧くずれのしないように、
おしろいの付きを強めたものということができる。このために
グリセリンを多く使ったりラノリン、植物油、流動パラフィン、など
の油脂系のものを添加したりする。また亜鉛華や二酸化チタニ
ウムなどのおしろいの成分を少し含ませたものもある。この型
はわが国に多い。乾性の皮膚(あれ性)には、ラノリンなどの
油脂を含めたものを、油性の皮膚にはその光沢を抑えるために、
二酸化チタニウムなどを添加する。
★乾燥性に適した処方例:
ステアリン酸 25%、脱水ラノリン 4%、トリエタノール・
アミン 1.35%、グリセリン 9%、水 60.65%、
香料は適宜。
2・ブィニガー・リンス ( Vineger rinse )
酸性リンスのひとつ。プレーンリンスで完全に落とせない
時、水または微温湯に酸性のリンス剤を混入して行う方法。
酢とか酢酸を用いて行うリンスである。たとえば大さじ2杯の
食酢を、約0.5リットルの水に溶き、プレーンリンスした頭毛
によくかけてしませ、軟水でプレーンリンスして落とす。酢は
特有の臭いがある為、臭いが消えるまで入念にゆすぎをする事
が必要である。ブィニガーは酢・食料酢・酢酸の意味。
◎リンス
3・フェース・パウダー ( Face powder )
こな白粉と一般にいわれているもの。主に化粧の仕上げを
なすものである。
4・フェニルエチル・アルコール ( Phenylethyl alcohol )
2種の異性体として
α(アルファ)フェニルエチル・アルコール[ C6H5CH(OH)CH3 ]
と、β(ベータ)フェニルエチル・アルコールとがある。
普通、ベータのほうがローズ油・ネロリ油などに
含まれ、香料として重要である。フェニル酢酸のエステルを
ナトリウムとアルコールとで還元するか、または塩化フェニル
・マグネシウムとエチレン・オキシドとの反応で、人工的に
合成する。
5・フェノール ( Phenol )
石炭酸ともいう。無色の針状結晶または白色結晶塊。
水に溶け、特に有機溶媒に容易に解ける。消毒防腐に
用いる。通常0.1〜0.2%水溶液にする。アルコール、
油脂に溶かすと作用を失う。
6・フォルマリン ( Formalin )
法定消毒液のひとつで、フォルムアルデヒドの30〜
40%水溶液の商品名。日本薬局方のものは、フォルム
アルデヒドを35%以上含んでいる。殺菌防腐剤として
広く使われるほか、フェノール樹脂、尿素樹脂、の製造
にも使われている。
7・フォルマリン・アルコール ( Formalin alcohol )
消毒剤であるフォルマリンとアルコールを混ぜたもので、
フォルマリンは組織に対して刺激性が強いので、これに
アルコールを加えて局所の消毒剤として用いる。
★処方の一例
フォルマリン 10、アルコール 1,000、ハッカ油 10
8・フォルムアルデヒド ( Formaldehyde ) [ HCHO ]
メチルアルコールを酸化して得られる刺激臭のある無色の気体で、
水によく溶ける。この水溶液(フォルマリン)は防腐剤・消毒剤
として使われる。また、フォルムアルデヒドはゼラチン、ニカワなどの
たんぱく質と結合してこれを凝固させ、水に溶けない物質を作るので、
皮の加工や写真の乾板を作るときに使われるほか、石炭酸と作用させて、
ベークライトなどの合成樹脂を作るときにも使われる。
9・不乾性油
乾性油に対することばで、薄い層で空気中にさらしても乾いて樹脂の
ような固体にならない油をいう。オリーブ油、落花生油、などがこの
中に含まれる。乾性油は塗料として多く用いられるが不乾性油は
おもに食料や潤滑油として用いられる。
10・フクシン ( Fuchsine )
ローズ・アニリンまたはマジェンタともいわれるトリフエニル・
メタン系の赤紫色の塩基性染料で、固体は緑色をして光沢がある。
水溶液は赤色であるが、これに濃塩酸を加えると無色となり、
これを多量の水の中に注ぐと、ふたたび赤色になるという性質が
ある。昇こう水の着色に用いられるほか、羊毛、絹など動物性
繊維の染色に使われる。
11・プチグレーン油 ( Petitgrain oil )
ニガダイダイの葉や小枝を蒸留して得られる黄色の油。パラグアイ・
南フランスが主産地。主成分は酢酸リナロール、酢酸ゲラニオールで、
一般に香粧品、特にオーデ・コロンの原料に用いられ、また人造の
ネロリ油の調合用に使われる。
12・フノリ
フノリ科の海草。潮の干満にあたる付近の岩石に付着して繁殖
し、長さ10cm内外、紅紫色で表面がぬるぬるして光沢がある。
煮汁は、ふのりで、これにはフクロフノリが普通用いられる。
用途は衣料ののり付け、その他、化粧品の付着剤として用いられる。
13・フノリ・シャンプー
海草の一種であるフノリを洗髪剤に応用して行うシャンプーの
こと。この方法は汚れを取り去るとともに、頭髪に適当な湿りを
与えるのに役立つので、以前は婦人の間で行われていた。
◎シャンプー
14・ブライトニング・シャンプー ( Brightening shampoo )
カラー・シャンプーの一種で、過酸化水素水を用いて髪をさらす
ことをいう。ブライトニングは明るい・輝いている・ぱっとしている
などの意味で、さらされた毛髪の感じを示している。
◎シャンプー
15・プラティナム・リンス ( Platinum rinse )
プラティナム・リンス剤を用いて行われるリンスのこと。おもに
色の薄い白ばんだ金髪に光沢を出すために行われる。プラティナム
は白金、いわゆるプラチナのことで、出そうとする光沢の輝きが
似ているところから、このような名前が付けられたとみられる。
一種の漂白剤を用いたリンスと考えてよい。
◎リンス
16・ブリリャンチン ( Brilliantine )
つや出し油のこと。流動パラフィンに少量の香料とツバキ油が入って
いる。広い意味では、ポマードもブリリャンチンということができる。
わが国では現在ポマードとブリリャンチンの区別はない。
●=>ポマード
17・プレッシング・オイル ( Pressing oil )
くせ毛の強い人、またはパーマネントのかけすぎを直すことを
目的にした物理的製品。油脂・ワセリン・松脂・蝋(ろう)の化
合物で(普通のポマードでもよい。)毛髪にホット・プレッシング・
アイロンをかけながら伸ばしていく。プレスの後は毛髪は柔らか
く粘りついたり、油じみてはいけない。毛髪の組織によっては
再びくせがもどる場合があり、このときはウェービング・オイル
すなわち流動パラフィンを原料とした普通の香油をつかう。
18・プレーン・シャンプー ( Plain shampoo )
せっけん系統(固形・粉末・液状・クリーム状・ゼリー状の各種。
この洗髪剤は、洗髪の際、持続性のある泡を生じ、泡の表面張力に
よって、頭毛からフケなどの汚物を浮び上がらせる作用が強い。
洗浄力が強く、感触もよいが、アルカリが頭毛の皮脂分まで洗い
去る為につやを失い、パサパサになる。硬水では泡立ちが悪い。)
のシャンプー液と湯を用いて行うシャンプーで、最も一般的に行わ
れている。
◎シャンプー
19・プレーン・リンス ( Plain rinse )
ゆすぎ(リンス)の一種。薬物・香料・油などの入っていない清水
とか微温湯などでゆすぐ方法のことをいう。
◎リンス
20・プログレッシブ・シャンプー・ティント ( Progressive shampoo tint )
漸効性のヘア・ティントのこと。染料と石けんを混じてぬるま湯で
溶かしたものを塗布する。過酸化水素でさらした毛には、最も
美しく着色する。
21・プロセッシング・ソリューション ( Processing solution )
毛髪を還元するために用いられる薬液(ソリューション)のこと。
二液法(二浴法)のコールド・ウェーブを行なう際に使われる
第1液のこと。主成分はチオグリコール酸アンモニウム溶液で
pHを8.5〜9.6に調整してある。プロセスは進行・過程・方法を
意味する。
22・ブロム酸カリ [ KBrO3, )
臭素酸カリウムのこと。水酸化カリウムの水溶液に臭素を
通すと、臭化カリウムとともに生成する白色の結晶または
結晶性の粉末。アルコールに溶けない。分析試薬として重要
である。この1〜2%溶液はコールド・ウェーブ・ソリューション
の第2液として用いられる。
23・フロリダ香水
化粧水の一種で、ラベンダー油・ベルガモット油を主な香料
として少量の水を加え、アルコールに溶かしたもの。
オーデ・コロンと同じように地名からきた名称。
24・粉末状シャンプー
粉末石けんに添加する希釈剤(充填剤)としては硼砂(ほうしゃ)、
セスキ炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムなどの
弱アルカリのほか、泡立ちをよくするためにサポニンを加えたり
硬水に対する抵抗性を高めるために、燐酸3ナトリウムを加える
ことがある。最近では、シャンプーを湯に溶いたとき、粘りを与え
かつ洗浄力を高めるためにCMC(カルボキシ・メチル・セルロー
ズ)を1〜2%添加することもある。
★処方例
石けん末 20%、炭酸ナトリウム 60%、硼砂末 20%、
香料は適宜
◎シャンプー
25・粉末状脱毛剤
脱毛剤の一種で粉末状のもの。これにはアルカリ土金属の硫化物が
使われる。使用するときに水または微温湯を加えて練り、ペースト
状にして使う。塗布後、酸性リンスで処理しなければならない。
★処方例
硫化ストロンチウム 60%、亜鉛華 20%、澱粉 20%
◎脱毛剤
26・粉末ドライ・シャンプー
ドライ・シャンプーの一種でドライ・シャンプー用の粉末シャンプー
を使って行う方法。粉末シャンプーは硼砂(ほうしゃ)、炭酸マグネ
シウム、ソープ・バーク、サポエン、オリス根、麦粉、白土、タルク、
澱粉、などからできており、これを頭に適量にふりかけ、15〜20分
放置して頭皮や頭髪の油や汚れをシャンプーに吸収させ、その後、
ブラシでよく梳かして頭皮や頭髪に付いているシャンプーを落とす
物理的な方法で完全に汚れを取ることはできない。パーマネントを
かける前や、毛染めをする前の洗髪方法としては不適当で、病人など
水分を使って洗髪することができない人に対して行う方法。
◎シャンプー