
その他の化粧品・香粧品について!!
{参考文献}理容・美容学習事典(1968年度版)
1・海綿おしろい
油性おしろいの変形で、海綿を湿らせて使用しなければ、
塗りにくいのでこの名称がある。普通の化粧にも使用でき
るが、使い方がめんどうなのであまり使用されていない。
これは水中油型乳剤のコールド・クリームから水を除いた
ものを基剤として粉を練ったもので、水が加わると油性の
クリームおしろいとなって皮膚に塗布されやすくなる。
★処方例
亜鉛華 20%、沈降炭酸カルシウム 45%、アーモンド
油 5%、カリ石鹸 15%、香料・色素は適宜。
2・海狸香(かいりこう)
カストリウムともいい、動物性の天然香料の一つ。シベリア、
カナダの河や湖沼に住む海狸(ビーバー)のオスやメスの
生殖器のそばにある2個の梨状の袋を乾燥して得たもの
で褐色をしている。成分は樹脂状成分を40〜70%含み、
サリシン、ラクトン、ベンジルアルコール、P−エチルフェノン
カストリンなどを含んでいる。アルコールで薄め、チンキ剤
として、おもに高級香料の保留剤として用いる。
●麝香(じゃこう)
3・過酸化水素シャンプー
ヘアーブリーチの方法のひとつ。シャンプー液と過酸化水素
を2対1の割合で混合して行う脱色シャンプーである。これは、
シャンプーをしながら脱色するので、比較的簡単に出来る操作
で、ヘアーブリーチになれない人でもできる。ヘアーブリーチ剤
を塗布するように小さくストランドを分けとらなくてもいいが、
アプリケーターに過酸化水素シャンプーを入れ、シャンプー剤
をふりかけるように脱色しにくい部分の毛から根元に向かって
ふりかける。流れないように手ですり込んでいく。比較的毛先
の部分が脱色しやすいので、特に毛先が傷んでいる場合には、
頭毛の中間から根元に薬液をふりかけ2〜3分おいて毛先まで
泡をゆきわたらせるようにするとよい。脱色する時間は、好み
の色合いによってそれぞれ異なるので何分とは決められないが
大体5分〜10分くらいで調べて、希望の色に脱色していない
場合にはもう一度シャンプー液をふりかけてくり返す。
希望の色合いに脱色したらプレーンシャンプーを行う。最後に
お湯で何回もゆすぎ、過酸化水素シャンプー剤をよく落とす。
クリーム・リンスを行い、毛を軟らかにしてつやをもたせ、
頭毛の乾燥を防ぐ。
4・花子(かし)
日本風俗史上の韓唐風模倣時代といわれた頃の化粧法の一つ。
花子とは顔面に色彩を以て点を打つ化粧法で、呉のケ夫人とい
う人が孫和という人のために顔を傷つけられたので医師を招いて
治療を請うた所、この医師の薬に琥珀が多すぎて、そのために
傷のあとが赤い斑点となったのであるが、この赤い斑のために
かえってその夫人の顔が一層の美を増したので、人々はそれに
従って真似、わざと丹青で点を付けて花子(かし)という化粧法が
起こった。この花子の方法は唐においては白緑と紅等の色が
あって、その形状も点のみならず月形や、銭の形などさまざまの
形があった。その付けられた位置も眉間、頬上、頬(耳と目の間)、
口の両側、等に施されていた。隋代には花鈿(かでん)と称して
花子のごとく蓮花、木葉、雲形などの五色の紙を貼布すること
すらあった。これを五色花子といい、唐では女官が身だしなみと
して用いた。我国においてもこの花子花鈿が入ってきた最もよい
としては、樹下美人の図にみることができる。この美人像には
白線の四点が眉間にしるされ、また口の左右にも一点の白線の
点がしるされている。しかしその他の形状の花子花鈿を見るに
足る資料が今日では残っていない。この花子花鈿は、しまりの
ない顔にしまりをつけるために用いられた今日のビューティー
スポット[Beauty spot]といえる化粧法と同じ目的をもつもので
ある。また効果も同様である。
5・過脂肪石鹸
荒れ性の人のために作られた石鹸で、普通の化粧石鹸に
約1%のラノリンまたはオリーブ油などを加えたもの。
けん化が終わって、冷却枠に入れる時上記の過脂肪剤を
加え、機械練りで仕上げられる。
6・果汁パック
果実の汁をパック剤に入れて行うパック美顔術のことで
ある。果実の中に含まれている、いろいろな有効成分を
皮膚に補給する目的のために行われる。レモン・パック
などは広く応用されており、特殊な果実、たとえば柿等
を除いては一応、果実の多くが応用できるとみられてい
る。
7・か焼(かしょう)
オキシ酸の塩を熱して酸化物を造ること。たとえば炭酸
カルシウムから酸化カルシウムを、硫酸鉄から酸化鉄を
生成させるなど、および、その他一般に物質を熱して、
その揮発性成分を除き、灰状の物を残す操作をいう。
単に物を焼いて灰を造ることにも、この語を使うことが
ある。
8・苛性かり[ KOH ]
水酸化カリウムの通俗名で炭酸カリウムを石灰水で苛性化
して得られる。また塩化カリウムの水溶液を電解してもでき
る。堅くてもろく、潮解性(ちょうかいせい:固体が大気中の
水分を吸ってドロドロになる現象をおこす性質。)の白色の
固体で、水、アルコールによく溶ける。カリ・ガラスや軟石鹸
の製造に使用するがほかの一般工業には苛性ソーダほど
には用いられない。
9・苛性ソーダ[ NaOH ]
水酸化ナトリウムの通俗名で、工業的には食塩水溶液の
電解または炭酸ナトリウムの苛性化で製造する。白色の
もろい固体。潮解性(固体が大気中にさらされている場合
に、大気中の水蒸気を取って自らその溶液を造る現象を
いう)で水によく溶け、多量の熱を発生する。アルコール、
グリセリンにも溶け、脂肪をけん化し、腐食性があるので
苛性ソーダという。人絹工業・化学薬品、石鹸、色素の
製造・石油の精製・製紙に使われる。
10・固練りおしろい
おしろいの一種で、その性状によって区別されたもので、
固練りの状態に作られているおしろいのことである。
練りおしろいを堅くしたもの。
●おしろい
11・カチオン活性剤
陽イオン界面活性剤のこと。カチオン活性剤としては
消毒剤として用いられる。「逆性石鹸」がよく知られて
いる。
●=>アニオン活性剤
12・花鈿(かでん)
●花子(かし)
13・カプリン酸[ CH3(CH2)8 ・ COOH ]
グリセリン・エステルとしてバター、ヤシ油などの油脂中
に含まれている。アルコール、エーテルに溶ける。
14・髪油
ヘア・オイルのこと。婦人の多くと男子の一部が使用して
いる。昔はツバキ油・クルミ油・茶油などがよく使用され
た。良質の不乾性油であればよい。わが国では洗髪した
とき、落ちがよいために、植物油が賞用され、鉱物油は
好まれない。欧米では植物油の油臭のために、生成され
た流動パラフィンが多く用いられる。一般にツヤ出し油
としては粘度の低い油が好まれる。
★処方例1
ツバキ油 98〜99%、香料 1〜2%、酸化防止剤
は適宜、またこのツバキ油を他の不乾性油に変えて
もよい。
酸化防腐剤として、大豆レシチン 0.1%、あるいは
ハイドロキノン 0.01%を添加することは油の変敗を
防止する上において必要である。
★処方例2
プロピレングリコール・ラウレート 10%、流動パラフィン 89%、
香料 1%、香料 1%、色素は適宜。
プロピレングリコール・ラウレートは乳化剤であるので、
これを配合すれば、洗髪の際の流動パラフィンの落ち
の悪い欠点が除かれる。これらの他にアルコールと油
の配合された処方のものもあるが、これは2液層に分
れているので、使用するときに振り混ぜて使うが、この
型は我が国ではあまり行われない。
15・髪洗い粉
洗髪に用いられる粉末状のシャンプー剤で、粉末状の
ものと、これをケーキ状に固めたものとがある。
これらは粉末石鹸、ペイントナイト、ふのり粉末などを
配合したものである。粉末状シャンプー、ケーキ状シャ
ンプー、ソープレスシャンプーなどがある。
16・カラーシャンプー[Colour Shampoo]
着色洗髪法ともいう。染毛剤とシャンプー剤を混合した
ものを用い、シャンプー的な技法(泡立てもむこと)を
通じて、頭毛に一時的な着色をすること。シャンプーの
一種であるが、毛染めを目的としており、むしろヘア・
カラーリングのひとつの方法である。このシャンプーの
ひとつであるブライトニング・シャンプーといわれるもの
は下記のものに微温湯を加えてシャンプーをし、適当な
色調になったらプレーンリンスをする。
★処方例
過酸化水素水 2オンス、アンモニア水10〜15滴、
石鹸主剤シャンプー 4オンス
◎シャンプー
17・カラーリンス
リンスの過程で着色することをカラーリンスという。この方法
も、カラーシャンプーがシャンプーの分類に含まれると同様
に、リンスの分類にも含まれる。カラーリンスは一時性ヘア・
テントに属するものであり、シャンプーによって色がさめる
ので必ずプレーンシャンプーの後に行う。カラー・リンスの
リンス剤は市販の着色料の他、ヘンナ、キャモマイル、など
がある。カラーリンスは頭毛を一時的に好みの色合いに染
めることである。しかし、ただきれいな色に染めるというので
はなく、ヘア・ティエントなどの場合と同様に個性美を表現す
るためには日頃よく研究し、混合色による色調を引き出して
魅力的なカラーに仕上げ得るようにしておく。カラーリンスの
効果は、艶のない、生気のない毛に艶をもたせたり、あるいは
一時的な毛染めをするのに、最適であり、簡単にシャンプーで
色を洗い落とせる長所がある。またカラーリンスをすることに
より、白毛まじりの頭毛の白毛を目立たなくするし、毛に弾力
を持たせて扱いをよくするなどの得点があるカラーシャンプー
と大体目的は同じだが、色の持ちは、はるかに短く次のシャン
プーまでの間だけである。
◎リンス
18・カリ石鹸
軟石けんと硬石けんの軟石鹸に属す。
●石鹸
19・カルナウバ蝋(ろう)
黄緑色の堅くもろい無定型の固まり。ブラジルに産する
シュロの一種の葉から得られ、艶だし剤に用いられる。
20・カルボン酸
カルボキシル酸ともいう。カルボキシル基[ COOH ]を
持つ有機化合物の総称。カルボキシル基の結合する
炭化水素基に従って飽和(ほうわ)・不飽和・脂肪族・
芳香族に分れる。
21・乾性油
薄い層にして、空気中にさらしておくと酸素を吸収して
樹脂状の透明な固体に変化する性質を持つ油。例えば、
アマニ油・桐油(とうゆ)など。各種顔料を加えてペンキ、
印刷用インキ、塗料などに用いる。
●=>不乾性油
22・顔料(がんりょう)
鉱物質または有機質の白色または有色の固体粉末で水・
油に溶けない着色剤の総称。多くは鉱物質であるが、有機
質が金属と化合したものをレーキ顔料という。ペイント、絵
の具、化粧品などの製造などに使い、近年は顔料を合成
樹脂と配合して、織物の捺染(なっせん:おしぞめ)が行わ
れる。