
その他の化粧品・香粧品について!!
{参考文献}理容・美容学習事典(1968年度版)
1・オイゲノール(Eugenol)
芳香族の液体。分子式は[C10 H12 O2]。チョウジの匂いの
成分で、ショウノウ油の高沸点、留分、ショウギュウ油、ヤブ
ニッケイ油、ニッケイ葉油、ショウブ油などに少量が含まれ、
コブシ油「主成分」、チョウジ油(80〜90%)、ピメント油(80%)、
ベイ油(60%)などに多量に含まれる。バニシリンの重要な原料
であるとともに、カーネーション香料、スズラン・ニッケイ油など
の調合、石鹸香料などに使用される。カ性アルカリとともに
熱すれば二重結合が転位してイソオイゲノールとなり、これを
オゾンまたはクロム酸で酸化すればバニシリンが得られる。
防腐剤、局所の鎮痛剤などにも用いる。
2・オイル・シャンプー剤
油性洗髪剤という。頭皮や頭毛が乾燥しすぎている時脂肪分を
補給する目的でオリーブ油など高級植物油などを少し暖めて
すり込み、充分にマッサージしてから普通のシャンプーをする。
★処方例
オリーブ油 4%、ヤシ油 20%、苛性カリ 3.75%、
苛性ソーダ 1.85%、アルコール 15%、水 54.33%
香料は適量。
3・オイル・パック(Oil pack)
パックとは湿布というようなことを意味するもので、パック料(剤)
の中に、高級な植物性の油を入れて行うパック美顔術のこと。
過度の乾燥性の皮膚が、乾性脂漏症の場合に用いる。
脱脂綿を適当な大きさに切り、暖めた油に浸して、適宜しぼり、
顔に乗せておく。20分ほど経ってからマッサージを行い、その
後ガーゼで油分をじゅうぶんに拭き取る。使用する油はオリー
ブ油、アーモンド油にセチル・アルコール、トリエタノール・アミン
などの乳化剤と水を加えたものである。
●パック美顔術
4・オイル・マニキュア(Oil manicure)
水仕事や薬品などで手指が非常に荒れている時に適当な
マニキュアである。良質なラノリン性のクリームを十分に
入れたオイル・ヒーターに指先を入れ、ヒーターの温度を
調節しながら約5分〜10分浸し、マッサージを行う。
次にオレンジ・ウードスティックでクリームを上爪皮に付け
て押す。荒れている部分の上爪皮をニッパーズできれいに
切り落とし、クリームを拭き取り、後は普通にマニキュアリ
ングをすればよい。
5・オイル・リンス(Oil rinse)
油性リンスともいう。リンス剤としてオイルを応用して行
われるゆすぎのことである。2〜3滴の親水性の油性剤を
水に溶かすか、ラノリンなどを2〜3滴落としてリンスを
行い、頭毛に平均に油脂を補給する方法で、主に、さらした
毛とか染めた毛などに用いるほか、パーマネント・ウェーブ
をかけた場合にも乾燥した毛に油脂分を補い、毛を梳かし
易くするために用いる。
6・オークル(Ocre)仏
黄土(鉄の酸化物を含む黄味を帯びた土のこと)のような色。
オーカー[Ocher または Ochre]ともいう。おしろいなどに
よく使われる色。
7・おしろい
化粧料の一種。顔の皮膚のシミや悪い膚色を隠し、皮膚
分泌物によるツヤを押さえて、皮膚になめらかな感じを
与えるために使用する。優良なおしろいは適当な被覆力、
付着力、滑りおよび吸収力を兼ね備えていなければなら
ない。また色、香りも重要な性質である。結局は皮膚に
とって不自然であるから、就寝前には石鹸で洗顔するか、
クレンジング・クリーム、またはコールド・クリームで洗顔
して除かなければならない。
おしろいには、粉おしろい、水おしろい、練りおしろい、
油性おしろい、などがあり、色も今日では肌色、、淡紅色、
オークル(小麦色)、黄色、緑色、紫色、牡丹色など多種
の色おしろいがある。粉おしろいは普通仕上げ用として
使われていたが、最近は下地用としても使われる。
水おしろい、練りおしろいは厚化粧用に用いられるが、
近年は油性化粧が流行しているため需要がいちじるしく
減ってきた。油性おしろいは、最近とくに大量生産されて
いるもので、乳液状、クリーム状、棒状およびコンパクト
状のものがある。これらはすべて多少の油脂分を含有し
ているので、簡単に仕上げ化粧ができる。
今日では、鉛中毒になる心配はないが、おしろいの乱用
によって皮膚の乾燥を招き、肌荒れや小じわなどを作り
皮膚の衰えの誘因となる。
おしろいの由来は、古代バビロンやエジプトで使われて
いたことが古文書や古墳墓のうちに見いだされれる。色
は、赤、白、黒のものが多く、褐色、緑色なども少なく
ないようである。この時代の使用目的は、皮膚の美容と
いうよりは、今日の舞台化粧に近かったようである。
そのため赤色や白色のものを頬や鼻、唇などに、黒色の
ものを目のまわりに使って、性格や表情を強く表現する
のを目的としている。ギリシャ、ローマでも鉛白が用い
られたが、インドからの輸入品だったので、とても貴重品
であった。中国では古く「墨子」(ぼくし:戦国時代の思想
家の名前または、墨家の説めた「墨子」をさす)の中に
禽(う:中国、夏王朝の始祖と伝えられる神話伝説上の
人物)が、「博物志」には紂(ちゅう)が鉛粉を造ったと記
されている。日本においても「日本書紀」の【雄略紀】で
吉備田狭(きびのたさ)が妻を鉛花弗御「いろもつくろわず」
と賞したことばがある。いずれも韓からの輸入であった。
国産品は713年に僧観成が制したのが最初である。平安
期には糯米(もちごめ)や粟の粉もおしろいに用いたらしい。
「倭名抄」は巴布爾(はふに)と之路岐毛能(しろぎもの)と
にわけて、巴布爾は鉛粉で、唐の上、京おしろいといい、
之路岐毛能は水銀粉で、伊勢おしろい、御所おしろいの
名をもち、貴人に多く使われた。慶長年間(17世紀初)
に銭屋宗安が明の製法に改良を加え、江戸初期の固形
おしろいの流行についで、粉おしろいもでき、江戸中期に
作り出された調合おしろいも後期にはいろいろな名称が
つけられて売り出された。1887年にいたってはじめて
亜鉛華が入り、1923年酸化チタニウムが輸入されて、
有害な鉛粉は1934年以降禁止されるにいたった。
8・オーデ・キニーネ(Eau de quinine)仏
オード・キニーネ、オード・キニーン、キニーネ香水、キナ
香水とも呼ばれている。アルコールにキニーネを加え、
さらに発毛剤や清涼剤および香料を加えたもの。ふけ取り、
かゆみ止めの作用が強く、毛根の強壮剤として脱毛を防ぎ、
毛髪の発育を助成する意味で洗髪替りに常用する。
Eauは水、飲料水の意。
9・オーデ・コロン(Eaude cologne)仏
正しくはオー・デ・コローニュ、俗には万能香水などと呼ぶ。
1709年にライン河畔のフランスの都市コロンでジオヴァンニ・
マリア・ファリナ[Giovanni Maria Farina]が作り出して世に紹介
したうすめた香水である。これは「コロンの水」の意味を持ち、
その頃のオーデ・コロンは、レモンやオレンジの柑橘(かんきつ)
類からエキスがとられていた。現代においては香りの点におい
ては香水と変りがなく、ただ、中に含まれている香料が香水の
場合、最高40%、オーデ・コロンは2〜7%である。
オーデ・コロンの匂いの中の最も重要な成分は、ネロリ(橙花油)
で、これに他のシトロン性の香油、例えばレモン油、ベルガ
モット油、プチクレイン油などを調合してアルコールに溶解
させ、数日間放置して後、これを製品にする。
香料が数パーセントで、あとはアルコールと蒸留水からなる。
アルコール芳香品であるから、皮膚に付けるとすっと涼しく
なって暑さにゆるんだ皮膚を引き締め、夏などは特に気持ち
のよいものである。香水と比べての特徴は、香りが淡いこと、
値段が安いこと、衣服にかけてもシミになりにくいこと、香水
カブレなどが起こらないこと、などがある。
10・オートミール(Oatmeal)
燕麦(えんばく:からすむぎ)の粉で、食用、化粧用に用い
られる。
11・御歯黒(おはぐろ)
鉄漿(かね)ともいう。鉄漿で歯を黒く染めることをかねつけ
または歯黒めという。古鉄くずを焼いて濃い茶の中に入れ、
粥、酒、飴、などを加えて醗酵させる。主成分は酢酸第一鉄
で、それがタンニン酸と結合して空気で酸化されるとタンニン
酸第二鉄の色素を生ずる。鉄漿は昔からお歯黒の他、綿、
絹の黒染めに使われ、現在では、ブルー、ブラックの筆記用
インクにこの原理が応用されている。「女重宝記」によると、
江戸時代にはお歯黒という言葉は公家言葉で、御所では
五倍子水(ふしみず)といい、民間ではつけがねといった。
日本民族が南方から本土に移住する以前に、檳榔子(びん
ろうし)の実を噛んでいたために歯が自然に黒まったのが
その後、本土に定着して檳榔子がなく即ち歯がはげたので
わざわざ黒くしたという説や、朝鮮から模倣したという説も
ある。女の身だしなみとして毎朝、髪を結うこととともに行わ
れた。鉄漿をつけることは上代から行われ、平安時代には
歯ぐろめといって高貴の間では8〜9才で行った例もある。
男子が行うようになったのは白河院のころからといわれて
いる。それも一般庶民は行わず、武家の侍以上のものが
行なった。室町時代には鉄漿の風俗が定着して、元服の
儀式となって鉄漿親(筆親ともいう)を選ぶようになった。
江戸時代からは鉄漿つけは女子のみに限られるようになり
さらにこの風習は、民間にはいった。民間では十七鉄漿、
十八鉄漿といって、その年頃になれば成女のしるしとして
鉄漿をつけた。武家の子女は9才位に行うこともあったが
民間では早くても17才〜18才の頃で結納の日につけ、
嫁入りの前日にかねつけを祝する。結婚式の当日、あるい
は妊娠5ヶ月目に歯を染める。このように遅れて、遂には
鉄漿は既婚者のしるしであると信ずるようになった。明治
以後法令によってこれを廃したが、その後もややしばらく
は行われた。
12・オリーブ油
かんらん油ともいう。オリーブの実から得られる淡黄色の
不乾油。熟した果実を乾燥したのち冷圧法によって搾油
した、20%の収率で得られる。地中海沿岸、メキシコ、
カルフォルニア、南アフリカ、オーストラリア、などに産する
その性状は比重0.92成分は約25%が固形グリセリド、
75%が液状グリセリドである。固形分にはステアリン酸、
パルミチン酸、アラヒン酸のグリセリドが多く、液状分には
リノール酸、オレイン酸などのグリセリドが多い。
広い用途を有し、食用、燃料、機械油、化粧品、石鹸原料
に多く用いられ、薬用の主なものとしては塗擦剤、かん腸
料、軟膏、注射用溶剤などがあげられる。
13・オレイン酸[C18 H34 O2]
油酸ともいう。無色、無臭の油状液体で、オリーブ油その他
油脂類の主要成分のひとつである。