08月25日

雨あがり

雨の中、車で塩山へ買出しに出かけた。
山道を抜け、国道へ出て間もなく、
二人乗りのバイクの若者とすれ違った。
ずぶ濡れなのに笑顔の彼ら
…「あの年頃の子は、雨に濡れてもへっちゃらで、何でも楽しいのよね。」
「うらやましいかぎりだね」と夫
…自分にも覚えのある感覚が一瞬よみがえった。

車は国道を進み,いつしか雨があがって
行く先の道にパーッと日が差した。
「雨あがりって、昔から好きだわ。」

幼い日の記憶がよみがえった。
雨の中、母と買い物に出かけた日の事だった。
パン屋さんで母が注文していると、楽しげな音楽が聞こえてきた。
音のするほうを見ると、いつの間にか雨も止み、
パン屋さんの隣の空き地に、丸い舞台ができていて、
トラックから大きなものを運び出す7〜8人の人の姿があった。

 見る見るうちに
きらきらした飾りのついた馬がセットされ、
音楽にあわせてくるくる回りはじめた。
…メリーゴーランドが出来上がった。

信じがたくじーっとみていると、パーッと陽がさして、
目の前に幻想的な世界が広がった。
急に子供たちが集まってきた。
 
大人になって、母に聞くと「そうそう、そんなことがあったね」と。
やはり、夢ではなかった。
こんな雨あがりには、あの情景が頭に浮かんでくる。


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